夏の晩酌
夏の晩酌私の郷里は海辺にある小さな港町。夕方になると街角に小さな魚屋がたつ。魚屋のおばあちゃんは、毎朝漁港に魚を仕入れに行き、小さな手押し車にその日とれた魚を満載してやって来る。母は、そこで晩御飯のおかずや父のつまみを仕入れる。よく食卓に上ったのは、焼き穴子と蒸しあげた蝦蛄。多分、値段が安かったからだろうと