潮干狩りのシーズンです。GWにご家族で行く、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、この潮干狩りはいつ頃から始まったのでしょうか。その前にまず人間と貝の関係を確認しておきましょう。太古の昔、農業が生まれる前のいわゆる狩猟と採集の時代から現在に至るまで、貝は人間にとって大切な食料でした。それは世界各地で貝塚が発見されていることからも明らかです。
こうした食料を得るために貝を獲るというだけでなく、「遊び」の要素が加わったのが私たちの思い浮かべる潮干狩りのイメージといえます。日本では平安時代に始まり江戸時代に庶民にも広がっていきます。江戸時代の潮干狩りの名所といえば東海道五十三次第一の宿、品川です。その様子はいろいろな書物や浮世絵などで残されています。当時の品川は宿場として、また吉原と並ぶ遊興の街として栄えていました。また、海岸では海苔の養殖や漁業も盛んにおこなわれ、海との関わりも深い土地柄でした。日本の考古学史上で重要な大森貝塚もありますしね。潮干狩りに適した海岸は遠浅の干潟です。かつては日本各地にこうした海岸がありましたが、護岸工事などの影響で随分と減ってしまいました。
さて、なぜ春が潮干狩りのシーズンなのでしょう? それには大きな理由が二つあります。ひとつはこの季節が、潮の満ち引き。潮干狩りのしやすい干潮の時間が昼間になるためです。もうひとつは貝が美味しくなること。夏に産卵を控えたアサリは、この時期に栄養を貯め込み、身がまるまると太ります。
獲ってきたアサリなどはしっかりと砂を吐かせてから調理します。貝類は低カロリー低脂質、ミネラル類をたくさん含んでいます。ミネラル類を効果的に吸収するにはビタミンCをいっしょに食べるといいのですが、ビタミンCは熱に弱いという欠点があります。しかし、トマトのビタミンCは加熱に強いので、アサリと合わせてパスタソースにしたりすると美味しくて身体にもよいメニューになります。
初めて潮干狩りに行かれるという方に知っておいていただきたいことがあります。まず、貝がいるからといって勝手に獲らないこと。入場料を払うなど管理された潮干狩り場なら問題ありませんが、そうではない場所では漁業権の問題が生じることがあります。また、熱中症対策も忘れずに。直射日光に長時間晒されることになりますから気温がそれほど高くなくてもご注意ください。
潮干狩りに行って、アサリ料理を肴にヱビスなんて素敵な休日になりそうですね!
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投稿を表示潮干狩り。子どもの頃に行ったきりです。
今は金の蛤が出たら当たりとかお宝探しの要素も多いですよね😄
酒蒸しかバター醤油でヱビスを飲みたい🍻
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投稿を表示子どものころゴールデンウィークに潮干狩りに出かけ、大渋滞に巻き込まれて到着したら潮が満ちていたなんてことがありました😅
トホホなお話しだけど、今でもこの時期に家族の間で話題になるほど楽しくていい思い出だったんだなと思います
自分で獲ったアサリをつまみにサマーエールなんて、最高の贅沢ですね