皆さん、こんにちは!
3月は卒業シーズンですね。自分自身を振り返ると、喜びや寂しさ、開放感、今後への期待や不安など、さまざまな気持ちを抱いていたなあと懐かしくなります。
今のような形で卒業式が始まったのは、1872年(明治5年)に「学制」が施行されてからのことだそうです。学制とは、日本で初めて近代的な学校制度を定めた法律で、まだ内閣ができる前、当時国政を担っていた明治政府の太政官が定めました。タイミングからしても、まさに教育現場も文明開花といったところだったのでしょうか。
これを機に全国で小学校が整備され、今日のような学校の仕組みが確立していきました。卒業式はというと、まず卒業証書の授与式としてはじまり、徐々に独立した式になっていったそうです。
卒業式の式歌の定番といえば「仰げば尊し」。発表されたのは1884年(明治14年)頃と、卒業式が始まってから早い段階で現代のような枠組みが出来上がっていたことが伺えます。100年前から今日まで、誰もが思い浮かべる「卒業式」の光景にあまり変わりがないと思うと、面白いですね。
また、日本では「3月」「桜」のイメージが強いですが、外国ではさまざまな時期に卒業式が行われていたり、教育システムの違いによって行わない国もあったりするとのこと。東アジアだけを見てもバラバラで、中国や台湾は6月頃、韓国は2月頃だそうです。
賑やかなことで有名なアメリカの卒業式シーズンは5〜6月頃。西洋の卒業式と同様に、「キャップ&ドレス」と言われるアカデミックドレスとアカデミックキャップがお決まりのスタイルです。映画やドラマでよく見かける、式の終わりに帽子を放り投げる「ハットトス」の風習は、もとは士官学校で行われていたものが広がったそうですね。開放感と喜びにあふれている雰囲気が、厳かな日本の卒業式とは違った印象です。
本人にとっても、周囲の人にとっても大切な卒業の日。祝いの席に、惜別の会に。ぜひヱビスとともに、素敵な乾杯を楽しんでいただけたら嬉しいです。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ヱビスマガジン編集部さん
でも卒業式も、今は「蛍の光」が減ってきて、どこかの学校の音楽の先生が作ったという「旅立ちの日に」が定番になってきているなど、少しずつ変わってきてはいますね。
そういえば9月に入学式を変えるって話はどうなったんですかね。
もしそうなったら日本の卒業式も、アジサイの花とともに卒業、とまた変わっていくのでしょうか。