皆さん、こんにちは!
江戸時代中期の元禄15年(1703年)に武家社会で一つの事件が起きました。江戸城殿中松の廊下で赤穂藩藩主・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が高家肝煎・吉良上野介(きらこうずけのすけ)に切りかかったのです。原因は諸説言われていますが、詳細はいまだわかっていません。当時、朝廷からの使者を迎えていた江戸城殿中での刃傷沙汰、内匠頭は即日切腹、浅野家にも改易(いわゆるお家のお取潰し)など厳しい処分がくだされます。しかし、上野介はお咎めなしとなり、内匠頭の家臣たちはこれに不満を抱き反発します。
家臣たちは当初、上野介を討つことを訴える急進派と、おとなしく対応してお家再興を計る斬新派に分かれていました。しかし、しばらくの後、お家再興の希望が絶たれると斬新派を率いていた旧家老の大石内蔵助(おおいしくらのすけ)も、討ち入りを決意。そして、元禄15年12月14日深夜、47人の浪士たちは本所松坂町の吉良邸に討ち入り、上野介の首を取り菩提寺の泉岳寺へ引き上げます。
幕府はこの事件を正当な仇討ちではなく、正統性のない「押し込み」という犯罪とみなし、全員に切腹を申し渡します。これが史実としての「赤穂事件」です。
この一連の出来事は、間もなく歌舞伎や人形浄瑠璃などの舞台で取り上げられ人気を博します。その決定版といえるのが寛延元年(1748年)に上演された人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』です。初演から非常な人気となり、すぐに歌舞伎の演目にもなります。当時の幕府は、武家社会の事件を舞台などで取り上げることを禁じていたため、時代設定や登場人物の名前などを変えて作られていました。そのため、忠臣蔵の「蔵」の字は、大石内蔵助を連想させるために付けられたとも言われています。
以降、現代に至るまで赤穂事件、忠臣蔵を題材にした創作は、古典芸能のみならず小説、映画、テレビドラマなど数えきれません。その中で、さまざまなエピソードが誇張、創作され、人物たちにも今風にいうと「キャラ付け」がされ、さまざまな視点から史実とは異なるそれぞれの作品世界が作られていきます。ちなみに討ち入りというと、私は降りしきる雪の中を進む四十七士という様子を思い浮かべます。でも、これも映画やドラマの演出らしく、実際には雪は降っておらず、前日に降った雪を踏みしめて、ということだったようです。
私がお勧めしたい忠臣蔵ものは芥川龍之介の『或日の大石内蔵助』。討ち入り後、細川家預かりとして処分を待つ内蔵助の内面を描いた作品です。一般的な忠臣蔵の世界とはちょっと違う芥川ならではの短編となっています。ネットでも読めますので、ご興味があればぜひ。
今日は赤穂藩のお膝元である兵庫県赤穂市で「赤穂義士祭」が開催されています。今年で119回目を迎える歴史あるイベントです。また、浅野家の菩提寺であり四十七士のお墓がある港区高輪の泉岳寺でも「義士祭」が開催。本所松坂町の吉良邸跡は現在、公園となっており当時を偲ぶことができます。
■ヱビスビール
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投稿を表示こんにちは、私は最近、赤穂浪士が自首したのちに預けられた細川綱利の話を知りました。
大石内蔵助らを歓待してごちそう攻めにし、大石らに普通の食事にしてくださいと懇願されたそうですね。
なんでも浅野長矩と親しかったからという理由もあるそうですが、後日談としても
綱利のはっちゃけぶりはおもしろいです。
それに赤穂浪士らにちゃんと話を聞いて記録に残したのもさすが細川家という感じです。
あと、ドナルド・キーン氏と司馬遼太郎氏の対談本で、江戸時代は事件がなかったので、
何十年も赤穂浪士の話をしていた、というのもおもしろいです。
パックストクガワーナというんでしたっけ、平和な時代だったんですね。
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投稿を表示昔、両国から赤穂浪士の歩いた道を友人達と歩いた事があります。途中で土砂降りになり新橋で断念して飲み会。後日、泉岳寺にお参りしたり、新橋にある新正堂の切腹最中も食べました。
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投稿を表示幕府内で対立する勢力により吉良上野介公を排除するため意図的に引き起こされたという説を聞いたことがあります。
悲劇的で刺激的で謎も深い。
当時の時代背景だけではなく、題材として扱われる際の時代によっても捉え方が変わる事件ですね。
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投稿を表示お勧めは芥川龍之介ですね。
了解でござる。
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投稿を表示タイムリーなお話し
この時期、必ずと言っていいほどテレビ放送されていたのが、今年はBSで1社しかも再々と再何回?だけでしたね
長時間は視聴されなくなったのかな?
『或日の大石内蔵助』年末に読んでみます🐰
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投稿を表示お家断絶と言いながら、赤穂浅野家は浅野内匠頭切腹・討ち入り後に許されて明治維新まで家は存続したとのこと、また吉良上野介は地元では名君とされていたこと、巻き込まれた吉良家の家臣やその家族のことも考えると、今更ですが脚色されて本当の状況が分からない忠臣蔵の討ち入りは、本当に意義のあるかっこいい行為だったのでしょうかね。
お岩さんも実際は夫婦仲が良かったとか、事実は小説より奇なりということで・・・
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