ken_pro
2024/12/17 06:17
読書のあとの箕面ビール(Autumn Lager)
宮島未奈「婚活マエストロ」(2024年・P248)
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。
その見事な進行で、参加者は完全にマエストロ・鏡原の掌の上。彼女は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか、〈マエストロ〉ってなに……謎は深まるばかりだが、猪名川は同社のイベントを手伝うことに。65歳以上のシニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアー(クルーズ船「ミシガン」に乗車)まで。これまで結婚に興味のなかった猪名川も、次第に「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始める。
ものは試しと他社が運営する婚活パーティーを訪れてみると、そこには参加者として席に座る鏡原の姿があった――。(あらすじより)
短編6篇。1話40頁の読みやすい小説です。今年の本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」の受賞後第一作は婚活小説でした。主人公が40歳の独身男性ですが、男性の心理を良く掴んでいて巧いなと思いました。読んでいて気持ちが良く、読後感も幸せな気分にさせてくれる作品。ハッピーエンドが良いですね。
読書のあとは美味しいビール。
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投稿を表示ken_proさま
「成瀬.‥がとても楽しく読めたので、
この本も期待できそうです。
ぜひ読んでみたいですね。
やさしく、気持ち良い気分になれたらいいなぁ!
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投稿を表示ken_pro さま
こちら、楽しく読みました。主人公の猪名川健人が、最低限の生活さえすれば、誰にも迷惑かけてないし、。。という心理から、だんだん前向きに、成長していく話ですよね。
成瀬も、元気を貰えるような、読後清々しく、気持ちいい小説に感じました。宮島先生の本は、読んでいて、顔が優しくなるようで、大好きです🥰
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投稿を表示箕面と言えば
お猿さんともみじの天ぷら🤭
小説なんですね
帰省の🚅で読むのに丁度良さげです
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