ken_pro
2024/10/14 06:06
直木賞と箕面ビール(REGAL LAGER)
辻村深月「鍵のない夢を見る」(2012年・P231)
平成24年・第147回直木賞受賞作
望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。(解説より)
短編5篇。「君本家の誘惑」が秀逸です。念願の赤ちゃんだったが、自分ばかりが大変な思いをしている。一瞬の心の隙をついてベビーカーが消えます。どうしようもなく不安な展開と驚きの結末でした。
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